【LoL】Riotの想定通りにならなかったチャンピオンといえば？

タイトルだけだとピンとこないと思うので、例を上げて説明しよう。

試しにヴェインのチャンピオンスポットライトを見てみると、その可笑しさに気づくだろう。彼女はmidレーンのADアサシンとしてデザインされていた。Qをメインスキルとして、Wはそれを補助する程度のちょっとしたダメージであると考えられていた。
また、信じられないかもしれないが、彼女は序盤向けのチャンプであると考えられていた。彼女は後にアクシャンとして実装されたタイプのチャンピオンのプロトタイプだったということだ。
彼女はその後もスキルセットに大きな変更を加えられることもなく、実質topとbotでプレイされるハイパースケールタンクキラーマークスマンとしての役割を担うようになった。
このことは、13年前のRiotでさえ一部のチャンピオンがどう運用されるかを全く考えていなったという事実を如実に物語っている。

といった感じで、こういうチャンピオンは他にいるかな？　他のロールへ変更させるために意図的にリワークされたチャンピオンは除外するとして。

反応

ブリッツクランクはtopブルーザーあるいはそれに近い役割を担うことを意図されていた。彼が実装された当時はレーンやロールといったものが定石化されておらず、コミュニティ側がそれぞれどうプレイするべきかを”選択”していた、という点はもちろん考慮されるべきだろうけどね。
最近ではセラフィーンが”意図的に”ロールチェンジを行ったりしたよね。
- ブリッツのチャンピオンスポットライトをみたけどクレイジーだね。なんでブリッツのインフィニティエッジについて話しているんだ！？
  セラフィーンもそうだね。Riotはことあるごとに彼女をmidに押し込もうとするんだけど、結局supに行ってしまうんだ。

ヴァイはtopレーナーになるはずだった。Eでミニオンを殴りながらAoEで敵チャンピオンにもポークを行うと思われていた。
- topヴァイは今でも楽しいよ、ニッチだけどね。
  - チェイスしようにもQでノックバック（シールドを付与しながら）されるのが面倒だし、そうなると一方的にハラスを受けるのがだるい。
    - てことは彼女はAD版グラガスとして運用できるのでは？　フェイズラッシュと組み合わせることでノックバックによるエンゲージをカウンタープレイの余地なく行うことができるし。（ただ、ヴァイのQはグラガスのEよりは避けやすいけどね。あれは必中みたいなもんだから）
      - しかしヴァイにはスロウがない。グラガスの樽は彼がtop運用される大きな理由である。
        
        あとサステインもある上にアサシンビルドのパワーがヴァイより高い。

ノーチラスはジャングラーとして想定されていた。Qのフックはマップ移動用のスキルであり、W＋EのAoEダメージは中立向けのAoEダメージを持っていた。
- 彼はJG運用を長い事行ったり来たりしていたんだよね。
  - 俺はブランブルベストノーチのことを忘れないよ。
    - ASノーチも思い出してほしい。
- 僕がプレイし始めた頃はノーチラスはプロシーンでtopレーンの定番だった。その記憶が今でも残っているせいで、彼がサポートであることにしっくりこないんだ。
  - ノーチラスとマオカイのマッチアップは長い間topのメタだった。まさに不毛な争いだったよ。

パイクはおそらくRiotのお墨付きを受けるまでに最も手間がかかったと考えられる。
・基礎CCをナーフし、脅威によってスケールさせることで、脅威ビルドを矯正させるように。
・QをAoEから単体へと変更し、ミニオンへのダメージを減らす。
・ミニオンにダメージを与えるEを削除する。
などなど、彼は度重なる変更を経て今の姿に至る。キル時に2倍のゴールドを得られるロームアサシンなんてmidレーナーとしては優秀すぎるからね。

実装してしばらくのゼリはADCアイテム”は”積まなかった。そこでブルーザービルドがナーフされると、今度はAPビルドに行きだした。じゃあということでAPビルドをナーフすると、またブルーザーに戻ったんだ。
笑えるくらい手直しに時間がかかっていたよね。
- 諸悪の根源はADCがタイタンハイドラを積めたことにある。これがなければタンクトップヴァルスや不死身のコグマウが生まれることもなかった。